袴着の祝

読み:ちゃっこのいわい

喜怒哀楽の感情が大人と同じように出揃う数えの五歳のころ、袴着の祝を行う。五歳児に大人の礼装である袴をつけさせて、子どもの知識欲を満足させ、さらに良い子に育つよう祝った祝いの儀式。
この日から自分で袴を履けるようになるというけじめの儀式である。

袴着は古くは男子七歳のとき、吉月良辰を撰び、袴の腰を当て紐を結んだ儀式で、着初めともいった。現在では五歳の年に行っており、紐付きの着物から紋服等に着替え、角帯を締め、袴を履かせる。

江戸時代に書かれた『塵滴問答』に「囲碁はこれ十八界(仏語で目、耳、鼻、舌、身、意の六根と、その対象となる色、声、香、味、触、法の六境と、さらにそれら縁として生じた眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識の六識との総称)を表す。四方の同じきは四季を表すなり。九の星目は九曜の星を顕せり。その目の三百六十目なるは、一年三百六十日を顕す」とあり、人生の縮図が碁盤に表されていると考えられる。

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  • 最終更新:2011-04-20 00:18:41

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