犬追物
馬場に放たれた犬を追う儀式であるが、犬を傷つけないよう笠懸などとくらべて大きい犬射蟇目という特殊な鏑の矢を用いる。
『騎射秘抄』や『犬追物目安』に記されたところによると、牛追物から起こったといわれ、鎌倉時代に始められたといわれる。
『貞丈雑記』には、犬追物の馬場が山城国下加茂の川合神社の東北にあって、東西42間、南北40間、足利時代のものであるという記述がある。
明治維新後は、明治12年8月25日に上野公園で、天覧の犬追物が小笠原流で行われた。明治14年に島津氏の麻布四の橋の自邸において天覧の犬追物が行われたのを最後に、現在では行われていない。

三郎
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- 最終更新:2011-04-14 20:01:56