帯直しの祝
読み:おびなおしのいわい
女子は七歳になると、紐付き着物から小袖に着替える。
この頃取り行われる帯直しの祝いは、この日から一人で帯を結べるようになっていくというけじめの儀式である。
帯直しは女子七歳の11月15日に行われる。帯親には目出度い女の人を頼む。
帯は帯の親より贈られる、白地一筋、紅梅一筋または色は好みの物二筋、模様は宝づくし、鶴亀等のお目出度い物を縫い織りにし、常の帯より細くし(厚板の付け帯とくけ帯とする)たものを用いる。
明治時代の百科事典である『古事類苑』には、「童児の初めて帯を用いるを、帯直しという。男女とも九歳にて行いしを、後には男子五歳、女子七歳にて此式あり、或いは帯解きとも云い、また紐落としとも称す」とあり、江戸時代の『貞丈雑記』には「帯直しの祝いを、今は帯解きの祝いという。(中略)広蓋に小袖据え帯を据えて、出てめさする也」とある。


- 最終更新:2011-04-21 21:21:31