喰初の祝

読み:くいぞめのいわい

喰初は、箸揃え、箸初めとも称し、離乳食を始める日の祝いである。

古では、生まれて100日目を色直し、120日目を喰初としていたが、今日では110日目に色直しと喰初の祝を同時に行うのが一般的である。

武家では喰初のことを「色直し」ともいい、これは色のある小袖を着せて祝ったことによる。
男子の場合は大形の家紋のついた小袖を、女子には姫小松、若菜、撫子の模様のある小袖を着せる。
色はその年の十干により、甲乙は赤、丙丁は黄、戊己は白、庚辛は黒、壬癸は青とするのが相性の色と伝えられ、これは男女共通である。

養親として、男子には男、女子には女の人が親代わりとなって、式は辰の刻(午前8時)に行う。

昔はお新香で作った餅と、軟らかく煮た大根で離乳食を始める日だったが、今日では本膳を小さくした膳を新生児の前に並べる。この膳は本来、離乳食での喰初の式の後、家族とともに催す宴の時に新生児に出される飾り膳である。
生まれて1年間は人生で最も急速な発達を示すため、身体の不安定な時期を健康に注意して育てることが大切という生活の知恵である。

喰初.jpg



  • 最終更新:2011-04-15 22:21:46

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