元服式
読み:げんぷくしき
元服とは、男子が頭に冠を加えることをいい、加冠の儀ともいう。
加冠を行うことでこの日より一人前の大人として認められる儀式で、今日の成人式にあたる。
元服の初出は延喜17年(917)成立の『聖徳太子伝暦』とされるが、『続日本紀』にも聖武天皇が皇太子にして元服を加え給ひしとある。
元服を行う年齢は鎌倉、室町の将軍家では一定していなかったが、天皇は11歳から15歳までを限度として、皇太子は11歳から17歳までに行われ親王もこれに準じていた。
元服式を行う日は、天皇は必ず正月の1日から5日までだったが、一般にも正月に多く行われていた。
加冠は人生の大事な節目であって、系図にも加冠の年と冠の親の名、加冠の場所は必ず記された。
公家社会では後世まで冠を用いたが、武家では烏帽子を用いた。

現在、小笠原流の元服式が執り行われている場所
飯盛神社(福岡県)
明治神宮(東京都渋谷区)
梨木神社(京都市上京区)
小倉城公園小笠原会館(福岡県北九州市)
- 最終更新:2011-04-27 21:01:43