弽
読み:ゆがけ
1. 弽とは
弓を引く際、右手を痛めないようにつける鹿革でできた手袋。
小笠原流で使用するのは、騎射弽(きしゃがけ)、諸弽(もろがけ)。
2.騎射弽とは
五指の手袋。左右に付ける。堅帽子が作られる以前は、この形であった。馬上で手綱を扱い、太刀や長物を扱うには手袋でなければ役に立たない。
3.諸弽とは
諸弽は堅帽子(かたぼうし)といって親指に角又は木でできた帽子を付けた五指のもの。
現在、一般の弓道家が使用する三ツ弽のように控えを固くしない。
小笠原流に免許があり、弽に紫革を使用する。
1)紫弽紐
弽の紐を紫革にしたもの
2)紫一本継指
薬指を紫革としたもの。
3)紫二本継指
紫一本継指に加え、中指を紫革としたもの。
免許を頂いていない者は使用できない。
一般の弽で紫弽紐を付けて販売しており、弓具店に聞いても特に決まりは無いという。一般の道場でも良く見かけるが、本来は小笠原流の免許であることを知っている人は少ない。
Y.K
- 最終更新:2011-02-02 21:59:56